Skebの確定申告|売上・手数料・源泉徴収・支払者欄を解説

Skebの確定申告|売上・手数料・源泉徴収・支払者欄を解説

Skebの確定申告でつまずくのは、税金のルールそのものではありません。1件1件が小さく、件数が多く、しかも他のサービスの収入と混ざっていることです。

「Skebだけなら20万円行っていないから大丈夫」と思っていても、BOOTHの売上やFANBOXの支援、企業案件を足すと超えている。これがいちばん多い誤解です。

この記事では、Skebの収入の積み上げ方と、他のサービスとの合算、学生の場合の注意点、申告画面での入力までを順に説明します。令和8年分(2026年の活動・2027年2〜3月に申告)を前提にしています。

目次

いちばん大事なこと:Skebだけで判定しない

確定申告の要否は、創作活動の収入をすべて合算した所得で判定します。サービスごとに20万円の枠があるわけではありません。

収入源年間の所得
Skeb90,000円
BOOTH(DL販売)75,000円
FANBOX60,000円
合計225,000円 → 申告が必要

どれも単体では20万円以下ですが、合計すると超えています。まず全部を1枚に集めるところから始めてください。

Skebの収入をいくらで数えるか

Skebでは、クライアントが支払った金額から手数料が引かれ、残りがあなたの受取額になります。

段階確定申告での扱い
① クライアントが支払った金額売上高
② Skebの手数料経費(支払手数料)
③ 受取額(①−②)途中の数字
④ 出金時の振込手数料経費(支払手数料)
⑤ 口座に入る金額これを売上にしない
  • 売上高 = 振込額 + 手数料

手数料の率や出金の条件は変わることがあるので、率で逆算せず、Skebの受取金額・出金の明細に出ている実額を拾ってください。1件ごとのリクエスト金額と手数料が分かれば、それを積み上げるのが最も確実です。

所得そのものは、振込額を売上にしても同じです。それでも総額で数えるべき理由は、消費税の課税事業者になるかどうかの1,000万円の判定が売上高で行われることと、決算書の見え方が変わることにあります(関連記事:プラットフォーム手数料の記帳方法)。

源泉徴収されるか

Skebのリクエストは源泉徴収されないのが一般的です。依頼者の多くが個人だからです。源泉徴収の対象になるのは、支払う側が源泉徴収義務者にあたる場合の報酬・料金です。

そのため、申告画面の「支払者の氏名・名称」「所在地」「法人番号」の欄は記入する必要がありません。Skebの年間合計を、他の源泉徴収されていない収入とまとめて収入金額に含めれば足ります。

一方、同じイラストの仕事でも企業から直接受けた案件は10.21%が源泉徴収されます。こちらは支払者ごとに金額と源泉徴収税額を入力する必要があります。Skebと企業案件は、集計表の中で分けて管理してください(関連記事:漫画家・イラストレーターの確定申告)。

いつの売上にするか

原則は納品が完了した日です。出金した日ではありません。

Skebは受取額がアカウントに貯まり、まとめて出金する使い方が多いため、12月に納品して1月以降に出金したものは、納品した年の売上になります。「まだ引き出していないから来年」ではありません。

年末に未出金の残高がある場合は、その残高が前年までの納品分か当年の納品分かを分けて集計してください(関連記事:創作収入の売上計上時期)。

経費

Skebの仕事に使ったものは経費になります。液タブ、PC、ペイントソフト、素材、資料、自宅の家賃や電気代の按分などです。

注意したいのは、Skebの収入だけに対応する経費を切り出す必要はないことです。創作活動全体の経費として計上し、収入も全体で合算します。「Skebの分だけ按分する」といった作業は不要です。

経費の範囲と按分の考え方は別記事にまとめています(関連記事:イラストレーターの経費一覧)。

学生の場合

学生がSkebで稼いでいる場合、自分の税金より先に親の税金が増えるラインが来ます。

ライン(令和8年分)超えると何が起きるか
合計所得 62万円親の扶養控除から外れる
合計所得 89万円勤労学生控除(27万円)が使えなくなる
合計所得 104万円自分に所得税がかかり始める(他に控除がない場合)

合計所得は、アルバイトの給与所得とSkebなどの所得を足した金額です。アルバイトをしているほど、創作で使える枠は小さくなります。

また、健康保険の扶養は税金とは別制度で、年間収入の基準や必要経費の扱いは加入先によって異なります。税法上の所得だけで自己判断せず、加入している健康保険組合へ確認してください。(関連記事:同人活動の確定申告はいくらから?)。

申告画面での入力

  1. Skebの年間の売上高(手数料を引く前)を出す
  2. BOOTH・FANBOX・企業案件など他のサービスの売上を足す
  3. 経費の合計を引いて所得を出す
  4. 源泉徴収された企業案件がある場合は、支払者ごとに名称・所在地・収入金額・源泉徴収税額を入力する
  5. Skebを含む源泉徴収なしの収入は、合計額を収入金額に含めるだけでよい

職業欄には「イラストレーター」などと書いて差し支えありません(関連記事:確定申告の職業欄・業種・種目)。

まとめ

  • Skebだけで20万円を判定しない。他サービスと合算する
  • 売上高は振込額 + 手数料。率で逆算せず明細の実額を拾う
  • Skebは源泉徴収されないので支払者欄は記入不要。企業案件だけ別枠
  • 計上は納品した日。出金していなくてもその年の売上
  • 経費はSkeb分だけ切り出さず、創作活動全体で集計する
  • 学生は合計所得62万円で親の扶養から外れる(令和8年分)

Skeb・BOOTH・FANBOX・企業案件を1枚にまとめて、売上総額・手数料・源泉徴収額・入金額を突き合わせられるExcelを用意しています。分かっている数字だけ入れれば残りが埋まります。

複数サービスの売上と入金を整理

Skeb以外の収入も含め、請求額・手数料・入金状況を管理したい方に向けたExcelをまとめています。

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。手数料や出金の条件はサービス側の変更があり得るため、申告前にSkebの案内で最新の内容をご確認ください。個別の判断は税務署または税理士にご相談ください。

参考にした公式情報

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